
総ざらいシリーズ第2弾
〜追加情報〜(2002年8月更新)
『ペリカンロードU』(ヤングキング)
少年キングで連載していた「ペリカンロード」の続編。
今のところ渡辺君等、かつての主役たちは出ておらず、旧作とのつながりはFHH(フェルト・ヘルン・ハレ)だけです。しかし、正直これはやってほしくなかったなあ。
『アクションロッキー』(アクションリプレイ)
コロコロコミックで連載していた「ファミコンロッキー」の続編。
第1話の「この3年の間に、ゲーム業界は15年もたってしまったかのような進歩なんだ」というセリフが笑える。
『風雲児たち幕末編』(コミック乱)
「トムプラス」で連載中の「雲竜奔馬」も「風雲児たち」の続編といってもいい作品だが、本作はより直接的に「風雲児たち」終了間際に端折ってしまった部分を描き直している。
でも、どうせなら、もっとさかのぼって、頼山陽や高田屋嘉兵衛についても描いて欲しかった。
『だんじて!男児』(トラマガ)
「あまいぞ!男吾」の続編。男吾と乙姫ちゃんの息子、男児の物語。
ところでこれのサブタイトル、表紙では「あまいぞ!男吾2010」、目次では「2001」となっている。どちらが正しいの。
『セイシュンの食卓』(トラマガ)
新作だが、こういう1話読み切り物は続編とは言えないかも…。
『サブマリン707 オフィシャルブートレック』(トラマガ)
「サブマリン707」には小沢さとる本人による「サブマリン707F」というリファインがあったが、本作は萩原玲人作画による続編。
『ゲームセンターあらしA』(トラマガ)
「ゲームセンターあらし」のリライト。
最近の格闘ゲームやアクション、シューティングゲームではなく、最新CPUと筐体を装備したスペースインベーダーで勝負というのが燃えます。
『ハイパードールHG』(トラマガ)
掲載誌である「少年キャプテン」が休刊。その後発刊されたコミックス最終巻でも60頁あまり描き足したにもかかわらず完結していなかった「ハイパードール」の続編、というか続き。
作風も絵柄も全然変わっていないのが嬉しい。
『胸キュン刑事 AnotherFile』(トラマガ)
「週刊少年マガジン」で連載していた「胸キュン刑事」の続編。
旧作最終回は最後の事件の後、エピローグで終ったのだが、本作はそのエピローグまでの空白期間を描いている。なかなかにくい展開。
『軽井沢シンドロームSPROUT』(ヤングチャンピオン)
「ビックコミックスピリッツ」で連載していた「軽井沢シンドローム」の続編。
旧作のラスト近くに出てきた、主人公耕平の息子、薫平が主人公。これもやってほしくなかった。
『ISAMU』(コミックイブニング)
「コミックモーニング」で連載していた「ああ 播磨灘」の主人公、播磨灘の少年、青年時代の物語。
あまり好ましくない。
〜追加情報〜(2002年6月更新)
『社長 大原笑介』(ビックコミックスペリオール)
ビックコミックスピリッツで連載していた「なぜか笑介」、「だから笑介」の続編。
短期集中連載だったらしく、現在は掲載されていません。今後は増刊で連載のもよう。
『ツヨシしっかり2しなさい』(コミックモーニング)
初稿の際に忘れていました。申し訳ありません。コミックモーニングで連載していた「ツヨシしっかりしなさい」の続編。
なお、この後に連載された「名犬リンタロウ」にもツヨシは出演しています。
『魔王ダンテ 現魔編』(マガジンZ)
ぼくらマガジンに連載され、未完となっていた「魔王ダンテ」の続編。
「バイオレンスジャック 魔王編」及び「デビルマンレディ」にも続編的ストーリーが導入されたことがあったが、本作は正当な続編である。
また、違う作者による「真・魔王ダンテ」という作品もあったが、掲載誌が「JUNE」ということもあり(内容はこの掲載誌から想像してください)、個人的には無かったことにして欲しい。
しかし、永井豪本人の絵も現在では少々辛いので、できればもっとましな作家(例えば江川達也とか)に担当して欲しい。
『純情クレイジーフルーツ 21世紀編』(YOUNG YOU)
ぶーけで連載していた「純情クレイジーフルーツ」、「続・純情クレイジーフルーツ」の続編。
かつて少女誌で連載していた作品の続編をレディスコミックで連載するのは、意外に珍しい。
このほかまだ、連載かどうかわからないもので、『踊るせえるすまん』、『デロリンマン』(ともにコミック伝説マガジン)、『けっこう仮面R』(ヤングマガジン:作者 江川達也)等があります。
〜追加情報〜(2002年5月更新)
『いっしょけんめいハジメくん』(ビジネスジャンプ)
ヤングジャンプで連載していた「いっしょけんめいハジメくん」にはキャラをそのまま、設定を多少変えてビジネスジャンプで連載した「新シリーズ いっしょけんめいハジメくん」があり、本作は後者の続編。
『oh!透明人間21』(スーパージャンプ)
月刊少年マガジンで連載していた「oh!透明人間」の続編。
講談社から集英社に移っての続編連載は極めて珍しい。
『リベロの武田』(ALLMAN)
週刊少年ジャンプで連載していた同名作品の続編。
ワールドカップ開催に合わせての連載開始だが、5月末に開催されるワールドカップの代表選考を今ごろやっているというのはいかにも遅れたという感じ。
続編マンガ総ざらい (2002年2月26日UP)
平成大不況の真っ只中、出版業界もかなりやばい状況だそうです。雑誌本誌はコンビニの立ち読み、漫画喫茶、駅前のリサイクル雑誌屋等の影響で部数激減。
コミックスも同様で、大型古書店の進出や漫画喫茶の流行の影響は大きく、そもそも、この不況は子供のお小遣いにも影響を与え、お小遣い以外収入が無い学生は当然買いたくても買えないという状況です。
そんな中、多少なりとも売上に貢献しているのが、20〜30代の(特に独身)サラリーマンでしょう。かつてこの世代の人たちが「どーしても欲しい」と思いながら、学生の身であるが故に泣く泣く諦めた漫画の再販が、現在文庫、廉価版コミックスで大流行です。
とはいえ、これが最終的には衰退の方向であるのは自明の理、漫画ファンの一人として不安を感じずに入られません。
そこで、「まあ、まだましかな。」と思えるのが、過去の人気漫画の続編です。これがまた、実に様々で「もうやめてくれ」というものから「涙が出るほど嬉しい」というものまで、玉石混合です。
と、いう訳で、これは1本1本レビューするより、一度に紹介した方が面白いなと思い、このような形式となりました。
例によって事実誤認、新情報等ありましたらご連絡いただけると幸いです。
なお、今回の「続編」には「リライト」、「スピンオフ」、「外伝」を含みます。
では、出版社別に行きましょう。まずは集英社。
まず、「スーパージャンプ」では『リングにかけろ2』と『暁!!男塾』、それに『マーダ−ライセンス牙vsブラックエンジェルス』。
そもそも、スーパージャンプという雑誌自体が、かつて「週刊少年ジャンプ」のメインだった作家の再生工場的役割を果たしていたのですが、ここまで直接的な続編は初めてです。
おそらくは(後に触れますが)「COMIC BUNCH」創刊の影響があったのではないかと思われます。
「リングにかけろ2」は登場人物も出揃ってきて、上手くネクストジェネレーションにシフトしてきました。
今後に期待しましょう。「暁!!男塾」は前作「魁!!男塾」の最大の見せ場であった武闘大会をまだ行っていませんのでもう少し様子見です。
『マーダ−ライセンス牙vsブラックエンジェルス』は牙のほうは前作の後日談なのですが、ブラックエンジェルスが時間軸的に前作の何処にあたるのかよくわかりません。
あまり深く考えてはいけないのでしょうか。
続いて「ヤングジャンプ」では、『キャプテン翼 ROAD TO 2002』。
これまでもフランスワールドカップ、アトランタオリンピックとサッカー界に大きなイベントがあるたびに続編が描かれてきた本作ですが、今回はワールドカップ地元開催ということで、1年以上前から週刊連載とかなり気合を入れています。
現在3度目のアニメ化が成され、放映中ですが、小学生時代からリニューアルし直しているので、何処まで放映できるかは不安です。
内容的にはまあ、「キャプテン翼です」としか言えませんねえ。
次は「プレイボーイ」で掲載されている『キン肉マン2世』と『天より高く』。
前者は東映アニメフェアでの劇場映画化、更にテレビアニメ化と今一番のってる作品です。
しかし、メインの視聴者である子供が掲載誌を読めないというのは問題でしょう。
それともコミックスが売れるからいいのでしょうか。
集英社もそれを気にしたのか「Vジャンプ」でもプレイボーイとは別に完全新作の連載を始めました。
後者は聞いたことがない方も多いでしょうが、剣桃太郎や江田島兵八が登場する、「魁!!男塾」の続編です。
ただし、最近は前述の「暁!!男塾」が始まったせいで続編的な話は少なくなりましたが。
次は「ALLMAN」で、『俺の空』。かつて「プレイボーイ」で連載した「俺の空」には「俺の空 刑事編」、「俺の空 三四郎編」という続編がありますが、本作は続編ではなくリライトです。
次は「週刊少年ジャンプ」で、『ジョジョの奇妙な冒険第6部 ストーンオーシャン』。
この作品は続編に入れるべきか迷ったのですが、第5部が終了してから約4ヶ月連載を休んだこと。
第4,5部のキャラがまったく出演しないことなどから、これは第3部の続編であると判断し、のせました。
ストーリー的にも最近ジョースターの血をひく(もしくはジョナサンの体を乗っ取ったディオの血をひく)キャラが登場し、第3部的展開です。
集英社作品の続編の特徴として、集英社以外で連載している場合が多いこともあげられます。
かつての売上日本一のツケがまわってきたということでしょうか。
さて、なにはともあれ「COMIC BUNCH」について触れないわけにはいけないでしょう。
前・週刊少年ジャンプ編集長がスタッフと当時の看板作家を引き抜いて、今まで漫画雑誌を出したことがない出版社(新潮社)から新雑誌を創刊し、更に創刊号はその週の青年週刊誌売上トップに踊り出たのですから、当時業界は大騒ぎでした。で、その創刊時の看板となったのが『蒼天の拳』、『エンジェル・ハート』、『株式会社大山田出版仮編集部員山下たろーくん』等の続編です。
集英社としてもこのラインナップを事前に察知して先手を打ったのが前述の「リングにかけろ2」と「暁!!男塾」だったのではないでしょうか。
話を戻して「蒼天の拳」は「北斗の拳」のスピンオフ。
「エンジェル・ハート」は「シティー・ハンター」の続編。
「株式会社大山田出版仮編集部員山下たろーくん」は「県立海空高校野球部員山下たろーくん」の続編。
かつての甲子園優勝投手がいまや草野球。続編でここまでスケールダウンした続編というのも珍しいです。
その他に『WEED ウィード』は、「銀牙 流れ星銀」の続編:掲載誌「週刊漫画ゴラク」(出版社:日本文芸社)。
『フラッシュ!奇面組』は、「ハイスクール!奇面組」のリライト:掲載誌「少年ガンガン」(出版社:エニックス)。
『新1・2のアッホ!!』、『ど根性ガエル2001』は、共にリライトで掲載誌は「コミック伝説マガジン」(出版社:実業之日本社)等があります。
なお、「ど根性ガエル」は「ソルマック」のCMで社会人になったひろしや京子ちゃんが描かれていますが、あれとは関係ありません。
最後に番外として、『新・きまぐれオレンジロード2002』。
コレは小説で、しかも「新・きまぐれオレンジロード」として1995年ごろ出たものの再販なのですが、まあ、加筆・修正してあるし、表紙が描きおろしなので参考までに。著者は寺田憲司(初期のファイナル・ファンタジーのシナリオ担当者)。
次に小学館に移りましょう。
ここは少ないですね。「増刊ビックコミック」で『サル』が連載中なくらいです。
結構長い間休載中だった本作、再開は嬉しいのですが、かわりに「愛…知りそめし頃に」が休載してしまったのはちょっといただけません(後述しますがコレも続編です)。
そのほか出版社を変えてノ続編では『ダメおやじ平成版』:掲載誌「MEN‘Sアクション」(出版元:双葉社)。
初期の残酷ギャグとしてのリライトで自分としては読みたくありませんでした。
『力道山物語』:掲載誌「コミック伝説マガジン」(出版社:実業之日本社)は、「プロレス・スーパースター列伝」の新シリーズということで。
次は秋田書店。
ここも他社流出が多いですね。
自社では「週刊少年チャンピオン」の『ドカベン プロ野球編』ぐらいです。
他社は『新・宇宙戦艦ヤマト』:掲載誌「GATTA」(出版社:小学館)
『新・キューティハニー』:掲載誌「週刊アクション」(出版社:双葉社)
『新しまっていこうぜ』:掲載誌「コミック伝説マガジン」(出版社:実業之日本社)
それともう一つ、『恐怖新聞2002』。
まだこれを書いてる時点では発売されていないのですが、「うしろの百太郎」とカップリングで講談社から雑誌形式の描きおろしで発売されるようです。
予告を見て非常に気に入ったのは恐怖新聞の届き方。旧作でも新聞以外の形で届いたことが何度かあったのですが、21世紀の恐怖新聞は「メール」なのです。
12時丁度に届く覚えの無いメール。そしてそのタイトルは「恐怖新聞」。
うーん、コレは怖い。実際にやる奴が出てこないか心配です。
次は講談社。
ここは今までの出版社とは対照的に殆どが自社です。
まずは前述した『うしろの百太郎2002』。
雑誌形式の完全描きおろし『釣りキチ三平 平成版』。
これも雑誌形式の完全描きおろしで発売されました。VOL.2の発売が延期され、心配されましたが、発売体制に入った模様です。
『新・野球狂の詩』、掲載誌は「コミックモーニング」で隔週連載です。
『What‘s マイケル?』、掲載誌は「コミックイブニング」。
この雑誌は「コミックモーニング」の外伝読みきりが多く、「COMIC BUNCH」的イメージがありますね。
連載である本作ですが、作者に言わせると「旧作でちゃんとした最終回描いていないので、コレは連載再開」だそうです。
コミックスも旧作からの続きの巻数(11巻)から発売されるとのこと。笑わせてくれます。
『新・魔王ダンテ』、掲載誌は「マガジンZ」。
番外ではありますが、同誌の『仮面ライダーSPIRITS』、『デビルマン黙示録 AMON』も続編といえるでしょう。
前者はテレビ特撮「仮面ライダー」シリーズの続編。後者は「デビルマン」の外伝を違う著者が連載化したものです。
他社では『Theかぼちゃワインsequel』掲載誌「コミック伝説マガジン」(出版社:実業之日本社)。
『翔んだカップル21』掲載誌「週刊アクション」(出版元:双葉社)があります。
次は少年画報社。
現在同社は雑誌をあまり持たないせいか、続編は一つもありません。
他社では『飛葉』。「ワイルド7」の続編で掲載誌「コミック伝説マガジン」(出版社:実業之日本社)。
『まんが道 愛…知りそめし頃に』、「まんが道」の続編で「増刊ビックコミック」(出版社:小学館)で掲載されていましたが、前述のとおり、「サル」の再開により、休載状態になっています。
何とかどちらかを「ビックコミック」本誌で連載し、双方執筆していただくことを祈ります。
『銀河鉄道999』、「ビックコミックゴールド」(出版社:小学館)で連載しておりましたが、同誌の休刊により、現在では小学館のWEB上で発表中です。
その他の出版社。
「スーパーヅガン」(掲載誌:近代麻雀オリジナル、出版社:竹書房)の続編『スーパーヅガン!アダルト』がそのまま同誌で。
『まいっちんぐマチコ先生』(掲載誌:少年チャレンジ、出版社:学研)の続編が「コミック伝説マガジン」(出版社:実業之日本社)で。
「ゲッターロボシリーズ」の最新作『ゲッターロボオーク』が「スーパーロボットマガジン」(出版社:双葉社)でそれぞれ連載中です。
また、まだ現時点では掲載号が発売されていませんが、「南国少年パプワくん」(掲載誌:少年ガンガン、出版社:エニックス)の続編『PAPUWA』が同誌で連載されるようです。
番外として『ガンダム ジ・オリジン』もあげておきましょう。
コレは「ガンダムエーズ」(出版社:角川書店)で連載されている、1979年に放映されたテレビアニメ「機動戦士ガンダム」のコミカライズです。
しかし、今この時期に、しかも、当時キャラクターデザインを手がけた安彦良和本人が漫画化するというのは、コンセプト的に「続編」と同じではないかと思い紹介しました。
といったところで最後に続編に対する総括として、「コミック伝説マガジン」について一言。大体、続編モノというのは、まったくの新規の新連載よりある程度のヒットが期待されます。
「COMIC BUNCH」などはそのもっとも顕著な例といえるでしょう。
それに対してこの「コミック伝説マガジン」の連載ラインナップどう思います(「新しまっていこうぜ」、「力道山物語」、「新1・2のアッホ!!」、「ど根性ガエル2001」、「まいっちんぐマチコ先生」、「Theかぼちゃワインsequel」、「飛葉」)。
ヒットしそうに思えますか?少なくとも自分には思えません。
でもこの雑誌面白いんですよ。
どの作品をとってもそんじょそこらの続編モノよりよっぽど面白い。
それはなぜかといえば、編集者自身がかつてその作品のファンで、ファンとして続編または新作が読みたいと思う作品を選び、更に、あまりにも前作とかけ離れたものを描かない漫画家を選んだためではないでしょうか。
そう思えてしょうがないくらい渋いラインナップであり、作品の質が旧作連載当時と変わらないのです。
正直なところ週刊連載をこなすために、アシスタントを大量に使っていた人が、後年続編を描いた際、絵が全然変わってしまっているというのはよくある話です。
また、時流にあわせようとするあまり、作品の雰囲気が旧作と違ってしまうというのもよくある話です。今後、続編に手を出す場合は、旧作が人気があるからという短絡的な理由ではなく、(編集者も作者も)前述のことを頭に入れて欲しいと思う次第です。