爆発するようなうまさ! あんかけチャーハンを喰らう!
「中華一番!」(作者:小川悦司)より (04/8/13UP)
あんかけチャーハンとは「中華一番!」2巻において、米料理としてフレンチのピラフと中華のチャーハンはどちらが優れているかを決するエピソードで登場した料理だ。
これがまた、素晴らしくうまそーでうまそーで、爆発するようなうまさが誌面から現実空間へ弾けてくるほど、うまそーなのだ。
ボクはこのあんかけチャーハンこそ、「中華一番!」でもっとも優れた漫画メシだと確信している。
そして、このエピソードはマンガとして作品自体がたいへんにおもしろくて、脇役であるフランス領事館の職員連中の渋い顔つきとか、コマの間の風景とか、苦みばしった表情とか、セリフなんかが実に良く、ボクはこのエピソードもまた全作品中で一番の傑作と思っている。
料理マンガにおいて、漫画のおもしろさと漫画メシ度の高さは不可分であるよなあ、と強く感じさせてくれた逸品。
このたびは、マオくんがつくった、このあんかけチャーハンを喰らうものとする。
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まずは、あんかけチャーハンの概要について。
あんかけチャーハンとは、卵チャーハンに、トマトを用いた海老のチリソースをかけたものだ。
けっこうかんたんだ。
いや、優れた漫画メシには、そういうのが割りと多い。
だからといって、その漫画メシが現にいる我々の手に届くのか、というと、決してそうではないというのがツライところだが。
具材:海老、トマト、卵、米、ねぎ、塩、コショウ、とうがらし、片栗粉、酒。
材料はこんなところか・・・。それでは、
料理開始!&中華一番なりきりごっこ開始!
「ふははは・・。わが国のピラフに比べれば、チャーハンなど児戯にもひとしいのだよ。」
「くっそー、ジャン・パジャールめッ。見てろ。」
鍋にトマトと酒をいれて煮詰める。
中華鍋で海老を炒め、鍋にこれをくわえる。
片栗粉を水でといて鍋にくわえて、
「ひと煮立ち〜。」
塩、コショウ、とうがらし、で味を整える。
海老のチリソース、完成!
「し、しかし、時間がもう残りわずかよ。」
「ふふふ、心配はいらん。なぜならこの国の料理は、時間が9割方すぎたところから始まるからじゃ。」
「おお・・やっとチャーハンを作り始めたぞ。いまから間に合うのか?」
「し、しかし、なんという激しさだ。」
「ふふふ・・・、これぞ中華料理が炎の料理と呼ばれる由縁。中華魔術(チャイニーズマジック)の真髄よ。」
あんかけチャーハン、完成!
「太好了(やった)!!」
「ふむ、では試食してみようか。」
「まずは卵チャーハンを、・・・なんだなんの変哲もない味だ。」
「では、チリソースは、・・・これも辛いだけだね。いったいどういうつもりだね、マオくん? さっきからボクは、なにをブツブツひとりごとをいってるのだね? クスリでもきめてるのかね?」
「む?卵チャーハンとチリソースは、いっしょに口に運ぶと。わかった、そうしよう。」
はふ、はふ、はふ・・・。
↑なんだ、この間は?
「ト、ト、ト、ト、ト、・・・・トレビアーン!」
「爆発するようなうまさだ!」
がつがつ・・・
「米がとろーりあんとからまり、なんともいえないうまさを醸しだしてる。」
がつがつ・・・ゴクゴク
「この海老のプリプリ感もたまらない。」
がつがつ・・ゴク
「や、やめられん・・・。」
がつがつがつがつがつがつ・・・
カチャ、ごくごくごく・・、ダンッ
「至福だ。ふ〜。」
あーうまい。楽しい。
もし厨房でのボクの姿を誰かに見られてたら、病院へ行くとこだったね。テヘッ。
もう、ボクはこのエピソードが大好きなんだよなあ。とくにセリフがイカしてるのだ。
「爆発するようなうまさ。」だもんなあ。
とくに、「至福だ。」のセリフは流行った流行った・・・自分だけに。
これ読んでしばらくの間、うまいモン食ったあとに必ず言ってた気がするゾ。
もっとも、料理自体はシロウトの自分がつくったから、「卵はパサパサ、米もほどけてないところが5%もあった。もしかして、これ料理?」といった出来だけど、まあまあこんなもんだろう。
あんかけチャーハンは、実際にけっこううまかった。
トマトの酸味がさっぱりと食べやすくて、料理レシピとしてもなかなかと思う。
あんかけチャーハンは、おいしい上に、中華一番ごっこで遊べちゃう、優れメニューだ。
オススメだよ。
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