
タイトル:『忍風戦隊ハリケンジャー シュシュっとザ・ムービー』
平成14年8月公開 監督:渡辺勝也
上映が終了してからのレビューというのも申し訳ないのですが、筆者が見た時機が遅かったもので。とは言っても、公開初日に劇場まで足は運んだのですよ。
ところが初日初回の40分前についたにもかかわらず、初回のチケットは完売。仕方なしに違う映画見て出てきたらその日の上映分は全て売り切れというから驚くじゃありませんか。
というわけで9月7日にやっとお子様がいなくなった頃を見計らって観てきた次第です。
そして感想ですが、「これはレビューしない訳にはいくまい」と。
自分は「戦隊モノ」という限られたカテゴリーの中でこれより面白い劇場版を作ることは殆ど不可能ではないかと思います。ストーリーに沿って見所をご説明しましょう。
「あとでDVDなり、レンタルなりで観るから言わないでくれ」という方は以下の文章はご覧にならないで下さい。
冒頭、シュリケンジャーのシュリケンジャイロと雇われ忍者ヒザール、ブリザール(以下雇われ忍者)が乗る宇宙線とのドッグファイトで幕が開きます。
本編ではほぼ無敵の感があるシュリケンジャーの苦戦で今回の敵の強さを予感させプロローグです。
モニターでその様子を見て援護に駆けつけるハリケンジャー。なぜか馬に乗って行きますが、その辺は固いこと言わない。劇場版ならではのお約束というやつです。
シュリケンジャイロにとどめをさそうとする雇われ忍者ですが、宇宙船内に囚われていたライーナ姫(以下姫)の機転により2機とも不時着してしまいます。
そこに到着するハリケンジャー。ハリケンレッドは逃げ出した姫と遭遇、雇われ忍者の追っ手を振り切り基地に帰還します。しかし、そこで姫は生来のわがまま振りを発揮、勇介(=ハリケンレッド)を怒らせ、すぐに出て行ってしまいます。あんなやつほっとけという勇介に対し、姫のお付きの星型ロボットが姫の秘密を話してくれます。
実は姫の家系の女性は特殊な治癒能力があり(ジャカンジャの呪いでハムスターにされていた館長を人間の姿に戻したりする)、儀式に沿って体を焼いて炭にし、その墨を飲むと不老不死になるというのです。
それ故、姫は生まれてこの方大事にされつつも、常に取引の材料として扱われてきたと。
一方その頃ジャカンジャのアジトでは姫を逃がした雇われ忍者が幹部たちに責められますが(姫の秘密が説明された後、ジャカンジャもそれを狙っているとカット割りだけでわからせる展開が上手い)、儀式の場所を聞き出した途端態度を変え、逆に幹部たちを操り、姫を捕らえに行きます。
その頃街を当てもなくさまよう姫にゴウライジャーが接触、勇介の元に返るよう説得しますが、現れた雇われ忍者にさらわれてしまいます。
しかし、その際にも隙なく姫に発信機を取り付けるゴウライジャー。
姫を追って儀式の場所である島へと向かいます。
島の中央、姫が囚われた頂きを目指すハリケンジャー。
その前に立ちふさがる、雇われ忍者に操られたジャカンジャの幹部たち。
ここでまた上手いのはハリケンジャーの設定を生かし、ゴウライジャー、シュリケンジャーが敵を足止めする展開。
通常の戦隊モノでこのパターンを使うと、今回の敵は5人そろわない戦隊に負けるほど弱いのかということになるのですが、ゴウライジャー、シュリケンジャーともそれぞれ本編でその威力を見せ付けている必殺技を使い勝利します。
儀式の会場には(番組開始時には何度か使用したが最近は殆ど使われない)ハンググライダーを使い潜入、間一髪姫を救い出し、雇われ忍者との決戦もハリケンジャーの3人での必殺武器で見事に倒します。
敗れた雇われ忍者は2体合体で巨大化、メカ戦に突入します。
ここで初めて6人全員がそろい、6台のメカが集結、画面を三分割して合体・変形シーン(これは燃えます!)。
そして必殺技の一計発射。
しかし、それを跳ね返す雇われ忍者。
ここで姫が「まさか地球にもからくりマシンがあるなんて」とつぶやき(本編後半への伏線?)ペンダントをからくりマシンに向かい投げます。
実はこのペンダントは冒頭雇われ忍者が乗っていた宇宙船で、変形し、3体のメカを繋げる役割をします。
姫とペンダントの力により究極合体をする3体。そして最強必殺技が繰り出されます。
闘いが終わり、勇介によって困難に立ち向かう勇気を与えられ、故郷に帰る姫を見送るハリケンジャー。
その映像にかぶりつつ流れる映画オリジナルの主題歌(ハリケンジャー、ゴウライジャー、シュリケンジャー、ジャカンジャ、館長親子、ライーナ姫による本編主題歌の合唱バージョン。これがまた気持ちいい!)。
そして落ちは、姫が帰ってしまったためまたハムスターに戻ってしまう館長。
ムー、こうしてもう一度思い出しながら書いても殆ど隙がありません。
本編のすべてのアイテム、キャラを無理なく登場させ、なおかつ、ストーリー的にも番外編として矛盾がありません。
これはDVD買わねば。
いやー、誰がやっても同じようなパターンにしかならないような題材でもここまで面白くできるのだといういいお手本です。感心しました。
ついでに同時上映の『仮面ライダー龍騎』についても少々触れておきましょう。
最終回を先行上映ということで話題となりましたが、龍騎のストーリー上、下手な番外編にするよりもそのほうが良いと判断したのだとおもわれます。
自分は本編を見ていないため、細かい部分がわかりませんが「まあまあ面白かった」というのが感想です。
ダイジェストというよりも今後の見所紹介という感じで、「当然ここで描かれなかったエピソードもあるのであとは本編で」ということでしょう。とりあえず来週から本編見てみようかなという気にはなりました。