夏休みで外出したのでその感想など
高橋留美子展
会場:銀座松屋9階特設会場
開催期間:平成20年7月30日〜8月11日
入場料:大人1,000円
入場券を渡し中に入るとまずでっかいスクリーンが。流れている映像はこの展示会用に作られたスペシャルアニメでらんま、かえでにちょっかい出したあたるがラムに電撃を、らんまに獅子咆哮弾を、犬夜叉に金剛走破を食らわされるという5分くらいの短編。よく動いていて楽しい。
更に進むと展示会場が。会場は4つに別れており、最初は高橋留美子の原画展。原画展は更に「うる星やつら」「めぞん一刻」「らんま1/2」「犬夜叉」「その他」の5つに分かれている。
まずは「うる星やつら」。個人的な見所はなんと言っても初期作品。特にうる星やつらで好んで使われていたキャラクターが所狭しと描き込んであるイラストは見ごたえあり。驚いたのはそのすごく描き込んであるイラスト(初掲載時はサンデーの折込ポスターだった)がほぼ原寸で描かれていたこと。漫画の原稿が二廻りほど大きいサイズで描いて縮小するのと同様にこの手のカラーイラストももっと大きく描いて縮小していると思っていたから。それとはまったく逆の意味で驚いたのは劇場版うる星やつらの1作目(オンリーユー)と最終作(ボーイミーツガール)のポスターがこれまた原寸で描かれていた事。こういうポスターサイズのイラストは逆にもっと小さく描いて拡大するものとおもっていたから(余談だがオンリーユーのポスターは27年前に初見したときからラムのデッサンが狂っているなと感じていたがこれはこんなサイズで描いたせいではないだろうか)。それとカラーイラストではないが最終回最終頁の原画も展示してあり、これも一見の価値がある。
続く「めぞん一刻」では原画の他に1/50の一刻館の模型と原寸大の一刻館入口、管理人室が展示してあった。「めぞん一刻」のイラストで目を引いたのは和服や浴衣のイラスト。雑誌掲載時には気がつかなかったが、なんと模様がひとつひとつ手描きで描き込んである。美しいことは美しいがちょっと変質狂的なものを感じる。
「らんま1/2」「犬夜叉」になるとこういった特徴的なものは少なくなり普通のイラストという感じになっている。ひとつだけ笑ったのはらんまが風呂に入っているイラストで、原画ではちゃんと乳首まで描いてあるのに雑誌掲載時は胸のところにあおりの写植が張ってあったこと。やっぱりカラーで胸丸出しはまずかったのか。
最後の「その他」ではまた時期的に初期に戻り、イラストに迫力がある。人魚シリーズの表情なんかすごい怖い。
原画展が終わるとアニメの上映会場。週刊少年サンデー創刊50周年記念に作成された「らんま1/2」「犬夜叉」の完全新作アニメを上映しているが、2作とも上映するのではなく1日交代で交互に上映しているため両方見たかったら2回来ないといけない。厳しいなあ。ちなみに自分が行ったときは「らんま1/2」が上映中だった(またしても余談だがテレビシリーズ1本分(約25分)あるので立ち見で最後まで観るのはしんどくて退席してしまったのでスタッフロールは確認していないが、テレビシリーズの「らんま1/2」を作成したスタジオディーンは今回の協力に入っていないのでこれはテレビシリーズ「犬夜叉」を作成したサンライズ製かもしれない)。
次はある意味この展示会最大の見所であるMy LUM展。25人の漫画家がラムを描いている。個人的に一番気に入ったのは羽海野チカのイラスト。肩幅は狭いのに胸が大きく、ウエストが細くてヒップが大きいラムの特徴を良く捉えていて文句なしにかわいい。あともう一人気に入ったのは野中英次。大体見当がつくとおもうが、トラ縞ビキニをつけたメカ沢のイラストである。これぐらい開き直ってくれた方がすがすがしい。名前は書かないが「こんなんでしたっけ」とかコメントするぐらいならこんな仕事請けるなよ。
しかし、それにしても細野不二彦とか島本和彦のコメントを読むと「うる星やつら」がいかに衝撃的な作品だったかが良くわかる。我々のような単なる読者にとっては単に面白い作品だったが漫画家を志す人間にとっては驚異的な作品でもあったのだ。すなわちこれ以降のギャグ漫画は「うる星やつら」的なものか極端にそうでないものかのどちらかでなくてはならなくなってしまったからである(実際78〜81年ぐらいのサンデーは殆どが「うる星やつら」的な作品で占められ、サンデー劇画の代表格である池上遼一などは撤退を余儀なくされたのだから)。
さて最後に販売コーナーである。「高橋留美子展目録」は展示されてある全カラーイラストが掲載されていて2,100円なのでかなりお買い得だがMy LUM展のイラストが一切掲載されていないのは残念。というかMy LUM展のイラストが使われた商品はひとつも無く会場で見るのが唯一なので目に焼くつけておくこと。その他会場限定品としてコラボ製品のお菓子が多数(「ラムの電撃(かみなり)おこし」はちょっと笑った)。キュージョン(http://www.runat.co.jp/kewsion/)のラム(髪の色がローズマリーバージョン)などがあったが、定価19,950円の複製原画のうち「うる星やつら」が既に品切れとなっていたのはさすがというべきか。
感想としてはかなり見ごたえがあり、デパートの特設会場での催し物とは思えないほどであす。入場料1,000円は安いのでぜひ開催中に赴くことをオススメします。
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