『天才料理少年 味の助』 作:宗田豪 掲載誌:週刊少年マガジン についての感想
週刊少年マガジン第45号より連載を開始した本作ですが、ツッコミところが多すぎて困ってしまいます。というか、この文章を書くために改めて読み直したらツッコミ疲れて死ぬかと思いました。
まずは設定からいってみましょうか。
○主人公の少年は勉強もスポーツも程々の中学生だが料理に関しては天才的なひらめきを見せる。
○家は母子家庭で食堂を営んでいる。実は料理は主に主人公が担当している。
○身内に料理界で伝説と言われた腕前の持ち主がいる。
さらに、
○第1話では現在の料理界を牛耳っている大物が店にやってきて、注文したのは丼もの。
どうですかね、これ。おもわず、「おいおい、いつの間に寺沢大介が死んでから50年たったんだよ。」とか「講談社では漫画の著作権は作家では無く雑誌が持っているのかよ。」とかツッコンでしまいましたよ。
さて、2,3話目ではコロッケが題材なんですが、クラスメートの家が肉屋を営んでいて、目の前に出来た総菜屋のコロッケに押されているため、対抗できるコロッケを作ってくれと頼まれるという設定。
肉屋を個人経営のコンビニ、総菜屋をチェーン店のコンビニにすると、あら不思議。これまた「ミスター味っ子」のコロッケの回と全く同じ。
まあ、一応クラスメートのヤンキーにするなど多少の変化は見られますが…。
で、今発売中の今週号ですが、味の助の「幻のコロッケ」が姿を表します。その調理法は油っぽさをなくすためにコロッケの端っこを油につけると浸透圧の関係で油がコロッケに吸込まれ、すっきりと仕上がるというもの。
出ました浸透圧。
「ミスター味っ子」でも何回も使われたネタですね。
しかし、「ミスター味っ子」では主にこの技術は味を染み込ませるために使っていたのですが、油っぽさを消すためというのはちょっと違っています。しかししかしですよ、これって油っぽさを感じさせない揚げ方のコロッケでは無く、油を吸込んだコロッケダネになりません?
百歩譲ってこの方法で揚がるとしても、油につけた部分とその反対側の部分では温度差ができるため、揚がり具合が均一に成らないと思うんですけど…。
余談ですが、このことを嫁に話したら「コロッケダネに霧吹きで油を吹いてオーブンで焼けばあっさりした揚げ物ができるのに」と教えてくれました。宗田さん、あんた一介の主婦にアイディアで負けてるよ…。
ツッコミどころはまだまだ続きます。最近のマガジンは新連載を始めるとき、最初の3話までで、総計100頁以上というのを売り物にしていますが、この作品も例に漏れず、第1話は50頁、2,3話は40頁となっています。
しかし、週刊連載のペースを既に知っているベテランならまだしも、新人の宗田さんににはまだ荷が重かったようです。
連載3回目にしてほぼ全頁が人物のバストアップ、1頁に2コマしかなくてそのうち1コマが顔のアップの頁が3頁。とどめにラスト3頁は全て顔のアップです。しかも構図も表情も殆ど同じ。
自分は38頁目と40頁目は乱丁で同じ頁が載っているのかと思ったぐらいですよ。
あと、これはツッコミどころというかなんというか、味の助のコロッケを貰った幼女が、一口コロッケを食べた途端、中から肉汁が飛び出し、それが顔面にかかって、「あっつーい」と言うシーンなどがあります。
最後に、11月11日発売の「コミックイブニング」では読み切りの「ミスター味っ子U」第2話が掲載されます。どうせ読むならオリジナルの方が…おっと。
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