『爆竜戦隊アバレンジャー』 あらすじと感想
第21話〜第24話および第48話〜第50話

 



第21話「アバレ恋、キロキロ」 7月20日放送

あらすじ:ダイノブレスに通信が入った。それは最後の爆竜アンキロベイルス(通称アンキロ)からだった。
アンキロの助けを呼ぶ声に飛び出す凌駕達。
しかし、どこにもアンキロは見当たらない。実は闘いを嫌がるアンキロの狂言だったのだ。
そうとは知らずアンキロを探す凌駕達。
一方その頃、エヴォリアンの基地に奇妙な電話がかかっていた。
それはアバレキラーに倒されたとおもわれていたトリノイドヤツデンワニからだった。
ヤツデンワニはアバレキラーに捕まり、今までメイドとして仲代にこき使われていたのだ。
今は仲代が寝ているので隙を見て電話したのだという。
ミケラはあまりの情けなさにヤツデンワニを見放す。
傷心のヤツデンワニはアバレンジャーを倒すことで汚名返上しようと考えるのだった。
アバレンジャーを嵌めるための罠を張るヤツデンワニ。
そこにアンキロを探すために単独行動中のらんるがやってきた。
たくらみを知ったらんるはヤツデンワニを軽蔑のまなざしで見る。
するとどうしたことかヤツデンワニはその眼差しに惚れてしまったのだ。
その場は逃げ出したらんるだがヤツデンワニは自分の能力を使い、恐竜やに電話をかけてきた。
電話口から自分の今の心境を高らかに歌い上げるヤツデンワニ。
その声は恐るべき攻撃となって街を襲った。次々に倒れる人々。
凌駕達はアンキロの捜索をアスカに任せ、出撃する。
ヤツデンワニのラブラブ攻撃にタジタジのアバレンジャー。
その闘いの最中、アンキロが地中から姿をあらわした。
アスカは仲間になるよう呼びかけるが、戦いを嫌うアンキロは承知しない。
そこにキラーオーが現れた。アバレンオーに合体し、キラーオーとアンキロ争奪戦を繰り広げるアバレンジャー。
それでも戦おうとしないアンキロに対して本気で怒るアスカ。
その剣幕に驚いたアンキロはやっとアバレンジャーに協力する。
アバレンオーと合体し、キラーオーを退けるアンキロ。ようやくアバレキラーに一矢報いた凌駕達は新しい仲間の加入を喜ぶのだった。
そして、アンキロの乱入によりうやむやのうちに撃退されたヤツデンワニは…、実はまだ仲代の家でメイドをやらされていたのでした。


感想:今回の脚本は浦沢義雄。いやー、笑った、笑った。
18話の感想で再登場して欲しいと書いたヤツデンワニですが、こういう形で出てくるとは思いませんでした。
いきなり仲代の家でメイドをやらされているというのも笑いますが、その格好が「裸エプロン」ですからねえ。
更にらんるに惚れた理由が「その軽蔑の眼差しがたまらないワニ」ときた。もう浦沢節全開です。
そして、歌に乗せて自分の恋心を歌い上げるシーンは実写版ジャイアンリサイタル。
もう文句のつけようがありません。しかし、これほどに面白いヤツデンワニネタですが、やっぱり今回も詰め込みすぎです。
アンキロの話は別にして欲しかったなあ。特に最後、アバレンオーとキラーオーがアンキロの頭と尻尾をつかむシーン、てっきりアバレンオーが先に手を放して、「本当に僕のことを考えていてくれるのは先に手を放したアバレンオーの方だキロ」という展開になるのかと思いきや、アスカが「お前なんか嫌いだー」と言ったら、その剣幕に驚いて味方になってしまうという謎の展開。
アンキロだけで1話とっていればその辺の説明もつけられたのでしょうが。残念です。


今週の一言:アンキロを狙ってきたキラーオーに対抗するためアバレンオーを出撃させた際の「君は狙われているブラ」でした。これは「電子戦隊デンジマン」のエンディングです。


今週のモンスター:トリノイド「ヤツデンワニ」、奇跡の復活。
あんまりいいキャラなので今週で死なないでくれーとテレビを見ながら祈っていてところ無事逃げ延びてくれました。
次回からセミレギュラー化の予定。
しかし、ヤツデンワニ、つぼにはまりまくり。週刊少年チャンピオンで連載されていた「JUDOしてっ」(作:山上たつひこ)のオレワニや週刊ビックコミックスピリッツで連載されていた「旅マン」(作:ほりのぶゆき)のバナナワニ男を髣髴させます。語尾に「ワニ」をつけるキャラに弱いんですよー。





第22話「娘たちのアバレ歌」 7月27日放送

ぐわっ、痛恨の予約ミスによる録画失敗。すいません。ソフト化されたら確認します。
とりあえず今回は2話続きの前編だということは分かっていますが、それ以外細かい部分は不明。

今週のモンスター:百足、電波、パンジーでトリノイド「ムカンデンパンジー」。これ以外不明。





第23話「アバレ電波ドキューン」 8月3日放送

あらすじ:2話続きの後編。
仲代にバキケロとロッキルが捕われ、指定の時間までにトリノイドを倒さないと仕掛けた爆弾が爆発すると脅されたアバレンジャー。
何とかトリノイドを倒したと思ったのも束の間、それは偽者だった。落胆する凌駕達。
その頃、テレビでぷりぷりんせすシスターズというアイドルが出演する番組を見た子供たちが暴れだすという事件が起きていた。
そして舞までもが…。
恐竜やに戻った凌駕達は何とか舞を寝かせる。
すると舞の目から一筋の涙が…。その涙の中にトリノイドの分身が入っているのを凌駕は見逃さなかった。
らんるが作ったトリノイドの分身への命令電波を追跡する装置を使い、本拠地を探し出す凌駕達。
そこはテレビ局だった。中に入るとそこにはぷりぷりんせすシスターズとそのマネージャー、芸能プロの社長、テレビディレクター、テレビ局の社長などが集まっていた。
そして自分達は自分の意志でトリノイドに協力しているのだと告げる。
「一度上り詰めたスターの座から降りるようなことするもんですか」、「正義より平和より視聴率だ」勝手なこと言う人々。
社長はトリノイドの本体を、アバレンジャーが攻撃できないように自分の胸ポケットに入れてしまった。
更に凌駕を突き飛ばす社長。よろめいた凌駕はモニターに激突、その拍子にスイッチが入り他局のニュースが流れる。
子供の凶暴化のニュースの続報だが、そこに映っていたのはテレビ局社長の娘だった。
「あれほどうちの局の番組は見るなといっておいたのに」そのあまりに身勝手なセリフにキレる凌駕。
思わず引っ張った社長の胸からトリノイドが逃げ出した。
凌駕はその場にいた連中にこれ以上俺を怒らせるとどうなるか分からないと叫ぶ。
その剣幕に驚き逃げる社長たち。凌駕達はトリノイドを撃破し、バキケロ達のもとに急ぐ。
タイムリミットは日没だ。
ようやく指定の場所にたどり着いたとき爆発音が響いた。
間に合わなかったか…と思った瞬間バキケロとロッキルが姿をあらわした。
しかし、様子がおかしい。そこに仲代が現れた。仲代はタイムリミットになり、2体が絶望した瞬間に催眠音波を聞かせ洗脳したのだという。
仲代はトップゲイラーを呼び出し、キラーオーに合体。更にバキケロ、ロッキルとも合体してみせる。
凌駕達もアバレンオーに合体。応戦するが、そのパワーの前に敗れてしまう。
仲代は止めを刺さず、残りも爆竜もいただくと宣言し去っていった。


感想:うーん、どうだろう…。個人的に仲代の行動が納得いかないんですよ。
今回の罠(仲代的に言うとゲーム)、あまりにもアバレンジャー側に不利じゃないですか。
規定の時間までにトリノイドの本体を探し出し、これを倒して、なおかつバキケロとロッキルに仕掛けられた爆弾を外すという。
こんな圧倒的に有利な条件を仲代が出すかということなんですよね。
何もかもうまくいくことに飽き飽きしてアバレキラーになった仲代がこんな一度クリアーしたロープレをプレイするような真似しますかねえ。
それと仲代の注文どおりのトリノイドを作って協力してやるエヴォリアンも納得いかないし。
同士討ちをするまで静観というのなら仲代側にも手助けはしないと思うのですが。
客分扱いで仲間にしておいてそのうち寝首をかく機会を狙っている…というのとも違いますし。
それと爆竜を狙うというのもわからない。今回で爆竜の数は4対6になったのですが、この状態でも互角以上なのにこれ以上アバレンジャー側から爆竜を奪ったら(仲代が大嫌いな)楽勝状態になってしまうじゃないですか。
20話の展開なら、凌駕の性善説支持を覆して自分の味方にするとかしそうな気がしたのですが(ぷりんぷりんせすシスターズの対応を見るとその考えも多少あったのかなという気もしますが)。
どうも今回各それぞれの行動に納得がいかないなあ。


今週の一言:今回チェックするの忘れてしまいました。すいません。


今週のモンスター:前回に引き続きトリノイド「ムカデンパンジー」。




第24話「アバレ女子高生!ありえなーい」 8月10日放送

あらすじ:最近すっかりアバレキラーに敵役の座を奪われ面白くないミケラとヴォッフォ。
そんな態度を咎められ、現在地球の文化を研究中だと言い訳したところ、それならば直接調査してこいと地上に送られてしまう。
一方、恐竜やでは仲代を倒すべきだという幸人と人は信じられる。
倒すべきはエヴォリアンだという凌駕が対立していた。らんるに「その考えは仲代と同じだ」といわれ店を出る幸人。
そこに笑里の友達からメールが入る。そのメールにはミケラとヴォッフォの記念写真が。出撃する凌駕達。
ミケラとヴォッフォはなぜか女子高生に大人気。
そこに現れたアバレンジャー…ではなくアバレキラーとヤツデンワニ。ミケラのこいつら(女子高生)は何だという問に仲代は「そいつらは女子高生。恐ろしい物が何もない地上最強の生物だ」と答える。
それを聞いたミケラ達は女子高生を使い、最強のギガノイドとトリノイドを作ろうと考える。
自分とアバレンジャーとのゲームの邪魔をするなとミケラ達に襲い掛かるアバレキラー。
しかし、油断したのか、ミケラのネタ帖に吸込まれてしまう(ついでにヤツデンワニも)。
そこへようやくアバレンジャー到着。
ダイノアースを破壊したトリノイド、ギガノイドの製作者と聞いたアスカは我を忘れて突っ込むが、仲代同様ミケラのネタ帖に吸い込まれてしまう。
それを防ごうとした凌駕とらんるも。恐竜やのモニターでその様子を見ていた笑里。
幸人に連絡をとろうとするが、そこに電話がかかってきた。
なんとその電話は凌駕からだった。ヤツデンワニの電話は何処からでも自由に好きな電話にかけることが出来るのだ。
舞に対してきっと幸人さんが助けてくれると言い切る凌駕。
その会話を聞いていた幸人は凌駕の信頼にこたえるべく出撃しようとするが、笑里にそのまま行っては二の舞だと止められる。
ミケラ達はもっと女子高生の情報を入手すべく街中を歩いていた。
そこにミケラ達のファンだという二人の女子高生が。それは笑里と女装した幸人だった。
ミケラは幸人を、ヴォッフォは笑里を気に入り、それぞれ改造しようと追いまわすが、隙をついて幸人がネタ帖の奪取に成功する。
怒ったヴォッフォは笑里をギガノイドにして巨大化させるが、巨大笑里に捕まり「食べちゃうわよ」と脅される始末。
その隙に逃げ出す幸人だがジャンヌに先回りされ捕まってしまう。
もとの大きさに戻された笑里と幸人にジャンヌのビームが迫る。
しかし、幸人は間一髪、懐から女子高生定番の手鏡を取り出し、これを跳ね返す。
ビームはネタ帖を直撃。
凌駕達は無事元に戻った。
ヴォッフォは新たなトリノイドを呼び寄せるが、アバレンオーとキラーオーの共同戦線の前では敵ではなく、撃退されるのだった。
おめおめとエヴォリアン基地に帰るわけにもいかず、行き場を無くして屋台のおでん屋で酔いつぶれるミケラとヴォッフォ。
それになぜか恐竜やの常連横田さんも加わり、3人は悲しい酒を酌み交わすのだった。


感想:今回の主役は間違いなく笑里ですね。
一部には今回のポイントは幸人の女装という意見もあるかと思いますが、やらせたのは笑里ですし。
また、ストーリーに関係ないのではぶきましたが、冒頭の凌駕とのにらめっこといい、定番の巨大化といい特撮ヒロインらしい体当たりの演技が好感持てます。
残念なのは巨大化した際ヴォッフォが下から覗き込んで「見ーえちゃった、見えちゃった」といっていますが、視聴者には見えなかったことでしょう(でもその後スカートを抑えるしぐさは凄く可愛い)。


今週の一言:「君達は美しい、花よりも」恥ずかしながらこれの本ネタが分かりません。
ご存知の方、掲示板への書き込みかメールにてご連絡ください。


今週のモンスター:ギガノイド第六番「巨人」と第七番「新世界より」。
前者は巨大化した笑里のことです。すぐ元に戻りましたが、次のギガノイドがちゃんと番号引き継いでいたのが笑ってしまいました。
また、イラストのみの登場でしたが、ミケラは幸人を改造して「ジョシコウセイタカアワダチソウタイセイリロン」(長い…)を作ろうとしていました。
女子高生の無敵さとセイタカアワダチソウの繁殖力の強さ、相対性理論によるエネルギー変換効率をそなえた最強のトリノイドだそうです。






第48話「ファイナルアバレゲーム」 平成16年1月25日放送

あらすじ:
恐竜やにすむことになった仲代。
そこでの生活は今までの自分の人生になかったものであった。
徐々に打ち解けた態度を見せる仲代。そこに次元の扉反応が。
空から降ってきた赤い雪。その雪に触ると人々は隠していた自分の悪の部分が現れてしまうのだ。
駆けつけたアバレンジャーの前で人々の体から抜け出した悪意は1箇所に集まりだした。
それを追う5人の前に現れたのはミケラとヴォッフォを自分の体としたデズモヴォーラだった。
しかし、その体もまた借り物に過ぎない。デズモゾーリャは人々の悪意を使い、自分の体に相応しいあるものを蘇らせようとしていた。
そのあるものとは劇場版アバレンジャーで登場した伝説の爆竜の合体した姿、バクレンオーだった。

かつて大苦戦したバクレンオーの復活に一瞬ひるむ凌駕達。
その隙を突いてデズモゾーリャの触手が凌駕に迫る。
それを救ったのは仲代だった。
自ら盾となりデズモヴォーラの触手を受ける仲代。だが、触手に体の貫かれたはずの仲代はなんとないそぶりを見せる。
仲代は気がついていたのだ。皮肉にも自分の体内にいるデズモヴォーラの片割れが自分の体を不死身にしていること、そしてダイノバックルの爆発を抑えていることに。
仲代をさらいバクレンオーの中に入るデズモヴォーラ。凌駕達もアバレンオーとマックスオージャを呼びだし応戦するが、苦戦する。
一方、バクレンオーの中では仲代の体内からデズモヴォーラの半身が実体化しようとしていた。
それに気付き、仲代にダイノガッツを送る凌駕達。
仲代は凌駕達からのダイノガッツと自らのダイノガッツでついにデズモヴォーラの半身を消滅させる。
半身の消滅にショックを受け脱出するデズモヴォーラ。
バクレンオーもアバレンオーとマックスオージャの必殺技を受け、四散するのだった。

戦いが終わり、脱出した仲代に駆け寄る凌駕達。
しかし、仲代は体内のデズモヴォーラが消滅したことにより、先程のダメージが襲ってきたのだ。
さらに、ダイノバックルも限界に来ていた。
仲代は爆竜トップゲイラーを呼び、爆発が地上に影響を与えない高度まで自分を運んでくれと頼む。
凌駕達に別れを告げ飛び立つ仲代とトップゲイラー。
そろそろ帰れという仲代に対し、最後まで付き合うのも悪くないと答えるトップゲイラー。
そして凌駕達を爆発の光が照らすのだった。

感想:実に5ヶ月ぶりの更新となります。
その間に劇場版が公開されたり、アバレッドはブルーとイエローのダイノガッツを貰ってアバレマックスになったり、新メカのマックスオージャが登場したり、アスカはマホロを助けるために暗黒のヨロイの呪いを体に受けて一旦退場したり、アスカの捨て身の行動でジャンヌはマホロに戻り、恐竜やに居候したり、と思ったらデズモゾーリャを打つため再びジャンヌとしてエヴォリアンに戻ったり、リジェは成長してリジェエルになったり、いよいよエヴォリアンの神であるデズモヴォーラが覚醒したり、リジェエルがデズモヴォーラを拒否したため、赤ん坊になってアスカの元にやってきたり、仲代の体内にはデズモヴォーラの半身がいることが判明し、殺されそうになった仲代を凌駕が助けて共闘したりと色々ありましたが、とりあえず今回の感想です。

仲代命の最後の雄姿。
正直仲代のあの性格は体内にいるデズモゾーリャのせいだといわれ、しかも、凌駕達と一緒にすむことになってしまい、「結局収まるところに収まってしまったなあ」と思ったら、そう簡単にはいきませんでした。
体内にいるデズモヴォーラを、それまで含めて「俺は俺だ」という仲代は、『人間は自分の弱いところも含めて自分であり、それを克服しなくてはいけない』という、この作品の裏テーマを主役たる凌駕以上に身を持って示してくれました。
そして、凌駕達からダイノガッツを貰い、苦しい状態であるにもかかわらずをニヤリと笑いながら「ときめくぜ」というシーン。
また、爆発の影響だ出ないところまで運んでくれという仲代に対し、「最後まで付き合うのも悪くないゲラ」と答えるトップゲイラー。
そして、これまで仲代のことを「人間」としか呼ばなかったトップゲイラーが最後の最後で「ミコト」と呼ぶ演出など、個人的にかなりツボにきました(自爆といえば、トップゲイラーの声が自爆の第一人者緑川【ヒイロ・ユイ】光なのは出来すぎでしょうか)。

ともあれ仲代命・アバレキラーの死は、人間の姿が出なかったため今一つ「死んだ」という実感がない忍風戦隊ハリケンジャーのシュリケンジャーを除くと、未来戦隊タイムレンジャーのタイムファイヤー以来。
この二人は共に6人目の戦士なので、5人の戦士の中で言うと鳥人戦隊ジェットマンのブラックコンドル以来。
いや、ブラックコンドルの死は最終話のエピローグでの出来事なので、最終回を向える前の5人の戦士の中での殉職者というと超電子バイオマン、イエローフォー以来。彼女は女性なので男性で言うと、なんとなんとスーパー戦隊シリーズ第1作のバトルフィーバーJ、バトルコサック以来の殉職者となります。
それとトップゲイラーの死(…と言いたい、爆竜に関しては)はおそらく戦隊シリーズ史上初ではないでしょうか。

ここまで、ギャグなのかマジなのか、今一つはっきりしないというか、ストーリーに統一感がなかった本作ですが、これで一気にシリアスモード、盛り上がりました。
というか、個人的にはこの1話だけで1年間観てきた甲斐がありました。


今週のモンスター:あらすじにも書いたとおり、劇場版に登場したバクレンオーとミケラとヴォッフォを体にしたデズモヴォーラ。
普通こういうストーリー展開だとデズモヴォーラの体にされたミケラとヴォッフォは犠牲になったとされるもんですが、体にされた後もそれぞれの意識がある上に、今話のラストでもとに戻っていました。
俺こいつらも好きだったのでちょっと嬉しい。






第49話「突入!アバレ最終決戦」 平成16年2月1日放送

あらすじ:

仲代とトップゲイラーという犠牲は払ったもののデズモヴォーラを倒したアバレンジャー。
これでアナザーアース(地球)に平和が訪れたかと思われたそのとき、次元の扉反応が起こり、巨大な物体が現れた。
その正体はデズモゾーリャの怨念がエヴォリアンの基地である侵略の園に執りついたもの、デズモゲヴォルスだった。
らんるの開発した装置によりデズモゲヴォルスの内部にマホロがいることが判明するが、アスカはマホロ一人のためにアナザーアースを犠牲にすることは出来ないとアバレンオーによる攻撃を提案する。
だが、幸人はこれに反対する。「もう誰も犠牲にはしない」と。この言葉に勇気付けられたアスカは単身デズモゲヴォルスの中に突入、残った3人はアバレンオーでデズモゲヴォルスの進行を食い止めようとする。
デズモゲヴォルスの内部ではマホロがジャンヌとして自分が行ってきた数々の行為に絶望し、気力を無くしかけていた。
そこに現れるアスカ。
アスカはマホロを拘束して触手を切り裂き救出するが、そこに暗黒の使徒ガイルトンが現れた。ガイルトンの剣に貫かれるアスカとマホロ。
これはかつてこの鎧を身につけて非道を行った二人への報いなのか、絶望するアスカとマホロ。
そこに今度はらんるが現れた。
ガイルトンはデズモゾーリャの怨念が作り出した幻影だったのだ。
らんるの言葉でダイノガッツを取り戻す二人。
その頃外では凌駕と幸人がマックスオージャも呼び出し、必至に応戦していた。いよいよ決着のときが迫る。

感想:正直、前回の「ファイナルアバレゲーム」の出来が良かったせいで少々テンション下がり気味です。
だってアスカとマホロのこのパターンてもう何回もやってるんだもんなあ。
それとデズモゾーリャも究極体になったわけでもないのに何回も生き返ってくるし。とはいえ、キャラクター的には結構いいシーンもありました。
アスカの「幸人さんへの借金も返さなくちゃならないし。あと3億9,812万5,000円ですね」とか(何と第2話からの伏線ですよ。覚えてる奴いるのか)、デズモゲヴォルスに立ち向かう爆竜達がそれぞれに、最終決戦への思いを述べるシーン(ステラの「命さんとトップゲイラーの弔い合戦テラ」が泣ける)とか。

今週の一言:「戦うことのさだめを胸に、安らぎ昨日に捨ててきた」バトルフィーバーJのエンディングの2番です。わかんねーよ、こんなの。

今週のモンスター:あらすじにも書いたとおり、デズモゲヴォルスです。
しかし、デズモゾーリャもリジェエルに取り付いたり、マホロに取り付いたり、バクレンオーに取り付いたり、ミケラとヴォッフォを体にしたデズモヴォーラになったりといそがしいですな。
まさかとは思うけど最終回でヤツデンワニに取り付いたりしないだろうな。
それでヤツデンワニが死んだら悲しい。




第50話(最終回)「アバレた数だけ」 平成16年2月8日放送

あらすじ:
デズモゲヴォルス内部ではアスカとマホロ、らんるとガイルトンとが、外では凌駕のアバレンオーと幸人のマックスオージャが戦いを続けていた。
特にアスカとマホロは傷を負っておりともすればくじけそうになる。
だが、らんるの一言がそれを一変させた。「赤ちゃんが待っているのよ」。
この一言でダイノガッツを取り戻した二人はガイルトンを打ち倒す。
らんるの指示により凌駕があけた穴から脱出する3人。いよいよ最終決戦…と思いきやデズモゲヴォルスは何と自爆を選ぶ。
アバレンオーとマックスージャを抱きしめ爆発するデズモゲヴォルス。
ついにエヴォリアンは滅びた。
だが、凌駕と幸人は…。(CM)そして半年後。
平和が戻った地球でアバレンジャー達はそれぞれの道を歩んでいた。
竜之介はヤツデンワニと共に恐竜やを続け、らんるはメカ好きが講じてカーレーサーに、笑里は高校を卒業し、いまや世界的カリスマ整体士となった幸人のマネージャー。
そして凌駕は舞とともに世界中を放浪し、現在はアメリカにいた。
そう、デズモゲヴォルスが自爆した瞬間、アバレンオーは左手のドリルで、マックスオージャはステラに助けられ、それぞれ地中に潜っていたのだ。
そして、アスカとマホロは赤ちゃんに「ミコト」と名付け、爆竜達とダイノアースに戻っていったのだった。
それから半年、今日はアバレンジャーの同窓会の日だった。
恐竜やに集まるらんる、笑里と幸人、凌駕と舞。
今はもうあえない人たちもいるが、今はこの平和を噛締め、一丁派手に騒ぐか…と思ったと所に「閉店」の札を無視して入ってくる客が2組。
何とそれは仲代とリジェエルにそっくりなカップルと、アスカ、マホロ、リジェにそっくりな家族だった。
呆然とする凌駕達を尻目に勝手に腰を落ち着ける2組。
「ここであったのも何かの縁。一緒に騒ぎましょう」と凌駕。
全員で記念撮影して一件落着。

感想:物語そのものは特別書くことはないです。
ただ、苦戦する凌駕に対して「凌ちゃんは絶対帰ってくるもん」と言いながら、卒園式でのお遊戯の練習をする舞ちゃんが可愛かったことぐらいかな。
で、エピローグ。ウンウン、なかなかいいじゃないですか。特にらんるのレーシングチームの指揮をとっているのが第5話で登場したレーサーのアバレモンこと本多さやかだったとか、笑里のところに第10話で登場した大リーガーのバンズが電話してきたりと、1年観ていた人にしかわからないサービスがあったのが嬉しいです。
仲代、リジェエル、リジェ(の役者さん)の出し方もいいし。それにもまして個人的にはヤツデンワニが死なずにすんだこと、半年経ってもあいかわらず恐竜やに居候していたことが何より嬉しかったです。

総括:正直なところ、浦沢義雄が脚本を担当した回のどうしようもない馬鹿馬鹿しさと、荒川稔久、會川昇の回のシリアス具合が最後まで噛み合ったとはいい難かったのですが、それぞれ別物としてみればかなりの満足度でした。
ギャグ面の代表である「ヤツデンワニ」、シリアス面の代表である「アバレキラー仲代壬琴&トップゲイラー」はここ数年来の特撮のキャラクターで個人的に5本の指に入るお気に入りです。
また、ギガノイドのネーミングの妙は特撮史に残る傑作と言っていいでしょう。
途中、「釣りバカ日誌」とのコラボレーションによるテンションの低下から解説は一時中断しましたが、なんだかんだいって全話観てしまいましたからねえ。
役者&スタッフの皆さん、1年間ご苦労様でした。

さて、次回作「特捜戦隊デカレンジャー」もこのコーナーが作りたくなるぐらい魅力的であることを祈りつつ、「爆竜戦隊アバレンジャー」のレビューを終わりにしたいと思います。
ご愛読ありがとうございました。


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