忍風戦隊ハリケンジャー シュシュっと ザ ムービー DVD購入記念  愚兄ぷろでゅーす(知るか、ボケ!)編


『忍風戦隊ハリケンジャー』総括


放映終了から早1ヵ月半・・・・。
次作の『爆竜戦隊アバレンジャー』が快調に飛ばしているというのに今更なのですが、総括です。
何故、ここまでハリケンジャーにこだわるのかというと、まあ、たいした理由でもないのですが、この作品、自分にとって実に10年ぶりに第1話から最終話まで殆ど見のがさずに1年間見続けた戦隊モノなのです(今まで1話たりとも見たことがない戦隊モノというのも皆無なのですが)

なにゆえこの作品に限って1年見続けてしまったのか。その考察をもって総括としたいと思います。

ポイント1:鳥人戦隊ジャットマン』や『未来戦隊タイムレンジャー』のように戦隊モノという基本ルーティンから逸脱せず、かつギリギリまで新しいことをしようとしたこと。

どこが新しいかを具体的に言いますと、劇場版のレビューでも触れたのですが、ハリケンジャーは5人の戦隊ではなくハリケンジャー、ゴウライジャー、シュリケンジャーという3人、2人、1人の3つの戦隊の群集劇であったことです。
最初メンバーが5人以下で始まり、後から残りの連中が合流するというパターンは既に『超獣戦隊ライブマン』で実践済みなのですが、ライブマンが後半へのパワーアップ策として残りの2人を合流させた(最近ではこれは6人目の戦士の役目として行われている)のに対してハリケンジャーでは序盤から出し惜しみせずにゴウライジャーを登場させ、ハリケンジャーと対立させています。

ハリケンジャーとゴウライジャーの和解までが前半の山場となりますが、この「最初は争っていたが、後に和解する」というのも最近では6人目の仲間のパターンです(前作『百獣戦隊ガオレンジャー』のガオシルバーがこれですね)
そして後半では正真正銘の6番目の戦士シュリケンジャーが登場しますが、この「正体不明だがすごい実力の持ち主」というのは『未来戦隊タイムレンジャー』のタイムファイヤーなどがこのパターンです。
要するに6人目の戦士のパターンを2回やっているため、ストーリーに変化と緊張感が与えられたのです。

また、敵の設定も個人的に気に入っています。
第1話で敵であるジャカンジャが現れた時、「忍者モノの敵なのに宇宙人かよ」と正直思ったのですが、初名乗りで「宇宙忍者ジャカンジャ」と言っていたのにえらくショックを受けました。
なんと言うか自分がいつのまにか常識の枠にとらわれていたと思い知らされたと言うか…。
忍者というマイナーかつ土着的なコンセプトの戦隊の敵ならば、やはり妖怪とかが相応しいのではと思っていたところに(同じ忍者モノである『忍者戦隊カクレンジャー』の敵は妖怪)「宇宙忍者」(くわっ、バルタン星人!?)ですよ。
かの名作『世界忍者戦ジライヤ』の第1話を見たときと同じ衝撃を受けましたね。敵の幹部も「暗黒七本槍」と言う名称だけ先行して残りの3人が出てこないところも、5人そろわないヒーロー側とマッチしていたし。
ただし、宇宙忍者という設定や幹部の個性は放映中生かしきれていたとは言い難いのです。
あと、ブラビージョ(暗黒七本槍の一人)のキャラと「宇宙コギャル(う、宇宙コギャル?・・、なにソレ?すば、すば、すばらしネーミン・・ぐふうッ)という名称が個人的に凄く気に入りました。


ポイント2:キャスティングの上手さ

前述したとおりハリケンジャーとゴウライジャーは前半対立しているのですが、この対立はキャラクター設定の段階から考慮されています。
ハリケンジャーがジャカンジャの攻撃により仲間が全滅してしまい、仕方なしに落ちこぼれ3人組がハリケンジャーに選ばれたのに対し、ゴウライジャーは最初からゴウライジャーになるべく雷光流という流派の頭領の息子が子供の頃からエリート教育を受けています。
キャスティングもこれにあわせ、ハリケンジャー役の3人がテレビ初出演(初主演じゃありませんよ初出演)、ゴウライジャー役の2人は舞台経験があり、アクションもできる人を選んでいるのです。
この歴然とした差は演技では出せない天然のアジとなっていました。

ふり返ってみて、この2点が自分にこの作品を1年間見続けさせた大きな要因なのではないかと思います。
最後に、これは全くもって個人的なことなのですが、最終回をみてひどく感心したことがあります。
それは役者としてのハリケンジャーの3人の成長です。
ハリケンジャーの決めポーズというのがちょっと変わっていて、和傘を右手に持ち肩にかけて、歌舞伎役者よろしく左手を大きく広げて前方に出しながら「忍風戦隊ハリケンジャー」と声をあわせ、最後に「あっ、さあんじょう〜」といいながら左手で鼻をこするというものなんですが、第1話を見たときこの決めポーズのあまりのかっこ悪さ、下手糞さ、息の合わなさにビックリしたものです。
特にセリフなんて声がぴったり合わなくてはいけないところなのに、リーダーが言い出したのを聞いてから慌てて残りの2人が言ってるんじゃないかというぐらい声があっていない。

ところがところがですよ、最終話、シュリケンジャー、ゴウライジャー供に敵を道連れに壮絶な討ち死にをし、残されたハリケンジャーだけで敵の首領に立ち向かわなくてはならないという場面、このピンチにもかかわらず3人は不敵に笑い、「俺たちは統一忍者流の正当後継者だぜ」と啖呵をきり変身!
前述の決めポーズをとるのですが、これが一部の隙もないぐらいどんぴしゃにあっていたのです。
また、最後の「あっ、さあんじょう〜」も第1話での恥じらいは欠片もなく、実に気持ち良さそうにやっていました。
これを見た瞬間本当に「1年間見続けて良かった」と本気で思いました。
陳腐なドラマみたいで恐縮なのですが、1年間主役を張り続けたという自信がこの3人を成長させたんだなと。
設定上でも第1話ではひよっこだったハリケンジャーが最終話、敵の首領を目の前にしても一歩も引かないほど成長したように。

主役の役者の成長という嬉しい副産物もありましたが、全体としてはこの作品、定められた枠の中でどれだけ新しいこと、変わったことができるかという攻撃的な部分とあくまで定められた枠は出ないという保守的な部分がうまくミックスされていたというのが1年間退屈しなかった原因ではないかと思います。


これで忍風戦隊ハリケンジャーの総括は終わりですが、今現在自分がこのハリケンジャー以上にはまっているのが次回作である『爆竜戦隊アバレンジャー』と関東地方ではこのアバレンジャーのすぐ後に放送されている『仮面ライダー555(ファイズ)』です。
今後この2作品について「今週のアバレンジャー」と「今週のファイズ」というコーナーを作りたいと思います。
もちろん管理人である愚弟がちゃんと更新してくれればの話ですが。

 

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